お釈迦様

第1話 念ずれば花開く

 小さな小さなタネを蒔き、水をやり、肥料を施し、太陽の恵みに会うと、苗はスクスク成長し、やがてはきれいな花を咲かせ、素晴らしい果実を実らせる。どんなに高価な花のタネでも同じことで、蒔いて大切に育てれば愛情も湧き、育ててい […]

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佐藤俊明のちょっといい話
執筆年
1996-1999
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坐禅(座禅)仏教用語お釈迦様
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第5話 きこりとさとり

お釈迦さまの時代、インドの先進的な都市ヴェーサーリーに維摩という大富豪が住んでいた。彼は学識すぐれた在家信者であったが、大乗仏教の代表的な経典『維摩経』の主人公としても有名である。 ある時、光厳童子(童子とは修行者、また […]

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佐藤俊明のちょっといい話
執筆年
1996-1999
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仏教用語お釈迦様昔話・民話
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第14話 地底から湧出せる菩薩たち

 昨年(平成7年)は乙亥、五黄土星中宮の年で、昔からこの年には震災や動乱、戦争などが起こるといわれている。思えば関東大震災(大正12年)も同じ年まわりである。  1月17日の阪神大震災では6308人(平成8年12月27日 […]

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佐藤俊明のちょっといい話
執筆年
1996-1999
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仏教用語お釈迦様昔話・民話
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第25話 神通

 科学万能の今日、一方ではオカルト・ブーム。まことにおかしな組み合わせである。 さて、禅では「正法に不思議なし」といって摩訶不思議なことを排する。道元禅師の『正法眼蔵』に「神通の巻」があり、冒頭に 「神通とは一般にいう神 […]

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佐藤俊明のちょっといい話
執筆年
1996-1999
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仏教用語お釈迦様昔話・民話禅語・禅問答
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第54話 正師を求めること

 修行にとって最も大事なことは、正しい良き指導者を得る事である。 道元禅師は「学道用心集」に「正師を求むべき事」という一章を起こして、悪い指導者に惑わされると取り返しがつかなくなる。正師を得なければ学ばないほうが良いなど […]

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佐藤俊明のちょっといい話
執筆年
1996-1999
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お釈迦様禅語・禅問答
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第65話 涅槃雪(ねはんゆき)

 寒い東北では2月13、4日になると、きまったようにうす汚れた雪の上に美しい真っ白な雪が舞い降りてくる。 これを「涅槃雪というのだ」と、私に教えてくれたのは、いまは亡き隣りの老僧だが、その老僧が、「ああ、涅槃雪だ」と、さ […]

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佐藤俊明のちょっといい話
執筆年
1996-1999
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仏教用語お釈迦様季節(冬)
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第77話 天上天下唯我独尊

 4月8日、ルンビニーの花園でお生まれになったお釈迦さまは、そのまま四方に7歩歩いて、右手を上に、左手を下にのばして、    天上天下 唯我独尊   (天が上、天が下、我こそ最も尊きものなり) と、さわやかに宣言されまし […]

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佐藤俊明のちょっといい話
執筆年
1996-1999
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仏教用語お釈迦様季節(春)
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第84話 一所懸命

 映画のフイルムには一コマ一コマそれぞれ少しづつ違った情景が写されております。しかしそれを一秒間二十四コマのスピードでまわすと、それぞれ異なった情景が抜き差しならない一つのまとまった動きのように眼に映るのであります。   […]

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佐藤俊明のちょっといい話
執筆年
1996-1999
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お釈迦様道徳・信仰
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第86話 相続や大難

 私どもの周囲には、才能のあるにまかせて、あれもやり、これもやりして生命力を分散し、結局は虻蜂とらずの一生を終わる人が少なくなりません。 逆に、たとえ才能には恵まれていなくとも、自らの能力に応じた守備範囲を堅く守って、一 […]

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佐藤俊明のちょっといい話
執筆年
1996-1999
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昔話・民話禅語・禅問答お釈迦様
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第87話 人間万事塞翁が馬

私どもの周囲には、才能のあるにまかせて、あれもやり、これもやりして生命力を分散し、結局は虻蜂とらずの一生を終わる人が少なくなりません。 逆に、たとえ才能には恵まれていなくとも、自らの能力に応じた守備範囲を堅く守って、一つ […]

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佐藤俊明のちょっといい話
執筆年
1996-1999
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お釈迦様昔話・民話禅語・禅問答
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第93話 涅槃会に思う

 まさに度すべきところの者はすでに度し終わって、大勢の弟子、仏教守護の神々、そして多くの獣物にまで取り囲まれ、嘆き悲しまれて涅槃に入りたもうお釈迦様ほど偉大な別離の光景を演出した方は歴史上かつてなかったし、今後もないこと […]

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佐藤俊明のちょっといい話
執筆年
1996-1999
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季節(冬)仏教用語お釈迦様
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第10話 十二月八日は釈尊成道の聖日

 十二月のことを昔から「シハス」といいます。これを師走、四極、極月などと書きます。  新井白石(江戸中期の儒者・政治家)の説によりますと、シハスのシはトシ(年)ということばの転じたものであり、ハスとはハツ(果つ)つまりも […]

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長谷川正徳のちょっといい話
執筆年
1999-2000
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仏教用語お釈迦様季節(冬)
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第66話 涅槃ということ

 お釈迦様がおなくなりになったことを、涅槃(ねはん)にはいられたと申します。そしてそれは二月十五日であったと伝えられています。  釈氏要覧(しゃくしようらん)という書物に、「二月十五日、仏涅槃の日天下の僧俗に營会(えいえ […]

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長谷川正徳のちょっといい話
執筆年
1999-2000
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仏教用語お釈迦様
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第86話 天に向かってツバをはく

 昔から「人の口には戸は立てられない」と言います。人の口は恐ろしく無責任なもの、自分の都合の良いように言ってしまいがちです。うわさとか陰口と言うものは事実と違って随分とでたらめなことがよくあります。  お釈迦さまのとかれ […]

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長谷川正徳のちょっといい話
執筆年
1999-2000
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お釈迦様
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第87話 お盆によせて

 お釈迦様のお弟子に目蓮尊者(もくれんそんじゃ)という方がおられました。  あるとき、今は亡き父母のご恩に報いようと、天国から地獄までお探しになりますと、何とお母様は餓鬼道におちて苦しんでいられたのです。  目蓮尊者は驚 […]

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長谷川正徳のちょっといい話
執筆年
1999-2000
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お釈迦様お盆季節(夏)
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第6話 おかげさま(1)

 お釈迦様によって説かれた仏教のうち、殊にシルクロードを渡り中国・朝鮮半島を経て、日本にもたらされた北伝仏教は、大乗仏教と称され、大きく花開き、その国の生活そのままが仏教的な教義に結び付くという、その国の民族性となって、 […]

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菅野秀浩のちょっといい話
執筆年
2000-2002
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介護仏教用語お釈迦様
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第11話 知識と智恵[慧](3)

 「毒箭(どくせん)を抜かずして空(むな)しく来処を問わざれ」この言葉は、弘法大師が比叡山の最澄上人(伝教大師)から『理趣釈経』という密教経典の借用を書面で依頼されたのに対し、断りの返書をしたためた中で述べられたものであ […]

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菅野秀浩のちょっといい話
執筆年
2000-2002
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お釈迦様おもいやり
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第13話 互助 II 四苦八苦

 お釈迦様はカピラ城の王子様として生まれましたが、ある日、城の門から街に出られ(『四門出遊』という良く知られた話)、人間には四つの苦しみがあることを知ります。  この世に生を享けるという事、老いる事、病に冒される事、死が […]

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菅野秀浩のちょっといい話
執筆年
2000-2002
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仏教用語お釈迦様
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第56話 密教

 真言宗は密教であることは承知しているが、なぜ密教か、密教とは何かと問われると、にわかに説明できる者は極めて少ない。  教学的で申し訳ないが、仏教はこの世に実在されたシッダルダ(釈迦)がお悟りを開いて覚者となり釈尊と崇め […]

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菅野秀浩のちょっといい話
執筆年
2000-2002
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お釈迦様
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第93話 密教の色彩II

 密教の真理の教えは、「大日如来」によって八十億の菩薩に説かれ、その教えを受けて展開する代表の仏が、金胎四仏(※括弧は胎蔵)で「阿閦如来(宝憧如来)、宝生如来(開敷華王如来)、阿彌陀如来(無量壽如来)、不空成就如来(天鼓 […]

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菅野秀浩のちょっといい話
執筆年
2000-2002
法話タグ
仏教用語お釈迦様
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第2話 森じゃジュウタン、町じゃゴミってな~んだ?

 2か月間にわたって落ち続ける、密蔵院の夫婦イチョウの葉は、総量は45リットルのゴミ袋で、20~30袋。足を使ってギュウギュウに詰めてですよ。 で、これは家庭用のゴミとしては出せません。産業廃棄物なんだって。だからシール […]

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名取芳彦のちょっといい話
執筆年
2002-2004
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お釈迦様季節(秋)
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第12話 一人前 ―子供が居ても居なくても―

 好きな話にこういうのがあります。  社会学の学者、儒教の先生、和尚に質問をした。「母親と、自分の連れ合い(夫or妻)が溺れていたら、あなたはどちらから助けるか?」◇社会学の先生は「社会では家族が一番元の単位だから、連れ […]

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名取芳彦のちょっといい話
執筆年
2002-2004
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お釈迦様昔話・民話
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第13話 北枕のナゾ

 この週末2月15日はお釈迦さまが亡くなった日、涅槃会(ねはんえ)です。 お釈迦さまは、80歳になったある時、いよいよ自分の臨終が近いことを知ります。そしてお弟子さんたちは沙羅の林の中に床をしつらえます。とにかく身体がし […]

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名取芳彦のちょっといい話
執筆年
2002-2004
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お釈迦様季節(冬)
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第27話 「維摩(ゆいま)の部屋」その2

 さて、前々回紹介した、仏教に精通し、大金持ちでありながら、それに執着することもなく、どんな場所にも出入りをして、周囲の人々を良い方向へ導いていってしまう維摩さん。  その彼が病気との噂がお釈迦さまの耳に。そこでお釈迦さ […]

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名取芳彦のちょっといい話
執筆年
2002-2004
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人付き合い仏教用語お釈迦様
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第39話 神の国の国境

 今回は、ずいぶん前に佐賀の蒼龍林さんからいただいていたお題です。どの宗教でも他の宗教を勧めるものはない、自分の教えが絶対と思っている……一体、それぞれの神や仏の世界ではどういうことになっているんだろう、という疑問からの […]

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名取芳彦のちょっといい話
執筆年
2002-2004
法話タグ
お釈迦様弘法大師・空海
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