仏教用語

第71話 あなたは今、幸せですか

 あなたは今、幸福を感じていますか?それとも自分くらい不幸な人間はいないとお考えですか?  幸せだと思っているあなたでしたら、今日までの毎日を一生懸命に生きてこられた人だと思います。また、オレは不幸せだ、自分の人生は苦し […]

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長谷川正徳のちょっといい話
執筆年
1999-2000
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仏教用語
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第74話 二利同時

 仏教では、自分の利益と他人の利益が同時に成立することが、ただしい生活の在り方だと教えておられます。  一見なんでもない様に受けとれますが、大変むずかしいことでございます。人間は誰一人として現代社会から孤立して存在するこ […]

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長谷川正徳のちょっといい話
執筆年
1999-2000
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仏教用語
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第76話 舌

 私共の身体は頭から足の先まで、すべて大切で、眼耳鼻舌身意を六根と申します。その中でも体を活かすには舌が一番大切な働きをしています。毎日いただく食物を歯がかみくだき、それを舌が食道へ入れてくれます。  舌がなければ食べれ […]

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長谷川正徳のちょっといい話
執筆年
1999-2000
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仏教用語
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第89話 いのちをえらびとる

 今年も8月15日の終戦記念日がやってきました。 今もなお、1980年に始まったイラン・イラク戦争が続いています。 先月にはアメリカ戦艦によるイランのエアバス撃墜という凄惨なできごとがありました。 どうして人類は戦うこと […]

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長谷川正徳のちょっといい話
執筆年
1999-2000
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仏教用語
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第92話 彼岸の里

 秋のお彼岸がやってまいります。そこでお彼岸にちなんで私たちの人生をふり返ってみましょう。  「心暗きときは 即ち 遇う処 悉く禍なり 眼あきらかなるときは 途に觸れて 皆宝なり」  9月は彼岸の月、実りの秋でございます […]

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長谷川正徳のちょっといい話
執筆年
1999-2000
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仏教用語お彼岸季節(秋)
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第97話 彼岸へのみち

 「生死を此岸とし 涅槃を彼岸とし 煩悩を中流となす 菩薩は無想の智慧をもって禅定の舟船に乗り 生死を此岸より涅槃の彼岸に到る 禅定の舟船とは 布施・規律・忍耐・精進・禅定・智慧を指す」  焼けつくような炎暑も去り、残暑 […]

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長谷川正徳のちょっといい話
執筆年
1999-2000
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仏教用語お彼岸
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第98話 彼岸に生きよう

 「生死を此岸となし、涅槃を彼岸となし、煩悩を中流となす。菩薩は無想の智慧をもって禅定の舟船に乗り、生死を此岸より涅槃の彼岸に到る」  9月、暑さ寒さも彼岸まで、春秋二季の彼岸会は共に季節の変わり目、殊に秋は厳しい暑さか […]

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長谷川正徳のちょっといい話
執筆年
1999-2000
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仏教用語お彼岸
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第6話 おかげさま(1)

 お釈迦様によって説かれた仏教のうち、殊にシルクロードを渡り中国・朝鮮半島を経て、日本にもたらされた北伝仏教は、大乗仏教と称され、大きく花開き、その国の生活そのままが仏教的な教義に結び付くという、その国の民族性となって、 […]

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菅野秀浩のちょっといい話
執筆年
2000-2002
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仏教用語お釈迦様介護
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第8話 おかげさま(3)

 世界の宗教は数に限りは無いが、身近な宗教で対照的に言われるのは、やはり「仏教」と「キリスト教」であろう。どちらも会派はこれまた限りが無いくらいだが、二教の、その根本的教義によって立つべきことと、めざす心構えを、一言で述 […]

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菅野秀浩のちょっといい話
執筆年
2000-2002
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仏教用語道徳・信仰
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第9話 知識と智恵[慧](1)

 戦後半世紀を過ぎた今、教育の現場では、教育基本法の見直しやら、教育のあり方、教師の資質に至る問題が提起され、文部省が音頭を取って、その方策が論じられている。  現代日本の近代化と文明の発展は、文化、経済、科学等全てを含 […]

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菅野秀浩のちょっといい話
執筆年
2000-2002
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仏教用語
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第10話 知識と智恵[慧](2)

 最近、車に同乗させていただくと、必ずカーナビゲーションシステム(カーナビ)が設置されていて、どんなに遠くても、かなりの小路も的確に情報が与えられて、誠に便利なものができたものだと驚かざるを得ない。しかし、何度か乗り合わ […]

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菅野秀浩のちょっといい話
執筆年
2000-2002
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仏教用語
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第13話 互助 II 四苦八苦

 お釈迦様はカピラ城の王子様として生まれましたが、ある日、城の門から街に出られ(『四門出遊』という良く知られた話)、人間には四つの苦しみがあることを知ります。  この世に生を享けるという事、老いる事、病に冒される事、死が […]

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菅野秀浩のちょっといい話
執筆年
2000-2002
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お釈迦様仏教用語
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第14話 互助 III 香奠

 お葬式になると必ず、お悔やみの印として「香奠=典(こうでん)」を、先様に持参することになるが、今日では香奠の意味も目的も理解しない方が多いと思う。  香奠は、もともとインドにおいては、遺体の腐臭を消すために、香木を焚き […]

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菅野秀浩のちょっといい話
執筆年
2000-2002
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仏教用語葬儀布施
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第15話 互助 IV 布施 イ

 最近の社会問題の一つに、仏教界の戒名問題があり、全日本仏教会は「戒名(法名)料という表現・呼称は用いない」と、発表した。このことは、真面目に寺院運営をなさっている住職にとっては、当然の事で、いまさらと言う感じだが、私見 […]

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菅野秀浩のちょっといい話
執筆年
2000-2002
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仏教用語布施
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第16話 互助 V 布施 ロ

 NHKの番組クローズアップ現代で、「戒名料」を取り上げたプロデューサーが、番組俎上は戒名料は宗教の現代問題なのだといい、ある評論家は消費者問題だと言及した。  これは端的に、今の仏教事情を言い表していて、宗教そのものが […]

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菅野秀浩のちょっといい話
執筆年
2000-2002
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仏教用語布施
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第19話 「空(からっぽ)」 II

 良寛和尚の偉大さというか名僧たる所以は、子供に愛され、大らかな生き方と、その残された書の素晴らしさは言うに及ばずながら、実は大乗仏教の「空」の教えを、見事に体得し実践された方だということにある。  和尚は、新潟県の西蒲 […]

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菅野秀浩のちょっといい話
執筆年
2000-2002
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仏教用語良寛
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第31話 新幹線症候群IV

 「十四無記(じゅうしむき)」という釈尊の教えがある。仏教語大辞典によれば、「無答記ともいう。他の諸宗教諸学派から向けられた十四の形而上学的質問に対して、釈尊が黙して答えを与えなかったこと(『倶舎論』)」とされ、釈尊が異 […]

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菅野秀浩のちょっといい話
執筆年
2000-2002
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仏教用語
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第52話 黒白二鼠の譬え

 仏教は凡夫を、どう捉えるのか?  茫々として、見渡す限り何一つない荒野を、疲れた空腹の旅人がさ迷い歩き続ける。すると突如どこから現れたか、群れを離れ凶暴と化した巨像が、旅人を見つけ、襲いかかる。  旅人は荒野を逃げに逃 […]

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菅野秀浩のちょっといい話
執筆年
2000-2002
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仏教用語昔話・民話
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第53話 黒白二鼠の譬えII

 前回「白黒二鼠の譬え」の解説を加えたい。 先ず茫々とした荒野は、「人生の荒波」。 巨像は「不可抗力な自然の力」。 迷える旅人は「凡夫(人間)」、井戸穴は「安住の場所、幸せな家庭生活」。 藤蔓は「生命の糸(余命)」、大蛇 […]

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菅野秀浩のちょっといい話
執筆年
2000-2002
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仏教用語昔話・民話
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第54話 真言宗

 殆どの方が「真言宗」は、弘法大師空海が開かれたと理解されているならば喜ばしい事だが、義務教育では宗教教育を避けてとおる為か、その教えも徹底はなく、「空海も最澄も知らない」という嘆かわしい結果で、お坊さんになるために、仏 […]

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菅野秀浩のちょっといい話
執筆年
2000-2002
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弘法大師・空海仏教用語
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第55話 真言宗II

 真言宗は「密教」である。  密教は、瓶に水を溢れるばかりに満たし、その水を一滴も余す事なく他の瓶に移すように法を伝える事を本義とする。  奥義や法則を、師から弟子へ余す事なく伝えることを相承(そうじょう)というが、真言 […]

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菅野秀浩のちょっといい話
執筆年
2000-2002
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仏教用語弘法大師・空海
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第57話 曼荼羅(マンダラ)

 便宜上カタカナでマンダラと表記する。  マンダラは、密教の中でも、殊に真言密教では重要な法具で、弘法大師も遣唐使として長安(西安市)で受法されて後、日本に帰国し、唐より持ち帰ったお経や密教法具を朝廷に報告する文「御請来 […]

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菅野秀浩のちょっといい話
執筆年
2000-2002
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仏教用語弘法大師・空海
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第58話 曼荼羅II

 マンダラは、密教辞典によると「輪円具足・極無比味・無過上味・聚集・発生・壇・道場」とされ、欠けることの無い、すべてに円満な成就された境地(輪円具足)をいい、或いは五味(乳・酪・生酥・熟酥・醍醐)の内の醍醐で、比較する味 […]

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菅野秀浩のちょっといい話
執筆年
2000-2002
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仏教用語弘法大師・空海
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第59話 成仏への道

 先ず「真言宗」「密教」「曼荼羅」と三つ並べたのは、真言宗の特色というか教義の要点を、理解して戴きたいからである。  また「顕教」という表記があるが、これは密教(日本では真言宗・天台宗)以外の宗派や教義を指す言葉だが、「 […]

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菅野秀浩のちょっといい話
執筆年
2000-2002
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仏教用語
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第60話 成仏への道II

 私たちは、全く自覚は無いが、本来誰でも仏に成る資質というか、まだ磨かれない原石と云えばよいか、仏の核或いは種子が備わっていて、凡夫であるために気が付かずにいるだけである。だから自覚さえすれば、成仏することは可能である。 […]

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菅野秀浩のちょっといい話
執筆年
2000-2002
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仏教用語
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