仏教用語
第145話 後ろ髪、引くに引かれぬ坊主の頭
ここ5年ほどで、以前は頭だったところが額になってきた。これだけ私がお茶目な表現をしているのに、檀家さんは「住職もずいぶんはげ上がってきたなあ」とストレートに冷やかす。短くても髪の毛があるから、頭髪前線の後退が一目瞭然な […]
第150話 曼荼羅? 序
今回はチベットの曼荼羅にほれこんで、ついに手描きのチベット曼荼羅を買ったというマティトミさんからのリクエストに反応してまいります。ちなみにマンダラは、もともとサンスクリット語なので、音写した場合に曼陀羅とか満荼羅とか曼 […]
第154話 俺って温かいんだ
“自分が温かい”と自覚してから25年がたった。この場合、温かいとは気持ちのことではない。体温の話である。 私が生まれ育ったお寺(現在は兄が住職をしている)には釣鐘がある。携帯ラジオに合わせて毎朝6時、夕方6時(冬は5 […]
第157話 異説 不動明王
世の中に流布している(と言っても多分200人くらいしか言ってない……)の中に次のようなものがあります。 “お不動さまには、座っているものと、立っているものがありますが、立っているお不動さまをまつってあるお寺の住職はいつ […]
第158話 続説 不動明王
今回は前回の続きで、不動明王ってホントにいるの?という皆さんの素朴な?から強引に引っ張って書きます。 さて、身体ではなく、心が動かない(何かを決心した)状態が不動明王の“不動”です。しっかり考え方ができている人って、 […]
第161話 恐怖霊から祖霊へ
今回は冒頭から恐縮ですが、「苦」=「ご都合どおりにならないこと」という仏教の大前提からスタートです。 自分のご都合通りにならない横綱格が、生まれること、年をとること、病気になること、死んでしまうことの四つ。続いて大関 […]
第174話 昨日の敵は今日の友
世界中を熱狂させたサッカーW杯も終了。日本人の多くが寝不足になった。録画ができる時代なのに、やはりオン・タイムのライブでないと全く緊迫感がないのが良く分かった。日本は残念ながら一勝もできなかったが、予選の対戦チームのブ […]
第176話 決まり文句
かしこまって喜び、特に感謝を述べる時に「恭悦至極(きょうえつしごく)に存じます」と言う。――と書いたが、私は冗談まじりなら何度か言った記憶があるが、かしこまった状況で言ったことがない(そもそもこの言葉は口語ではないのか […]
第179話 仏教と仏道
世の中“般若心経ブーム”なのだそうだ。この秋に出版される拙著『人生荷物の整理の仕方――般若心経から読み解く――(仮題)』(経済界出版)も、そのラインにのっている(詳しくはまた書きます)。そして、奇しくも時を同じくして、 […]
第196話 心はどこにある
“ここみのPAPA”さんから、お題というより、質問?をいただきました。 “色々な事を考え、感じるのは、頭ですよね?暑い、寒い、苦い(にがい)、美味しい、嬉しい、悲しい、好き、嫌いなどを感じるのも指先や、眼や、舌から脳 […]
第198話 三日坊主
今回のお題は“都鳥”さんからの「三日坊主」です。 で、“三日坊主”の語源が気になって調べたら、「僧の修業というのは朝早くからのお勤めにはじまり、規則正しい生活を送らねばならず、また食事も粗食です。つい、衝動的に頭を丸め […]