季節(春)
第10話 花 誰が為にか開く
「春色高下無く、花枝自ら短長」 という句がある。 春の気色、風情には高下の別はないが、花をささえる枝にはおのずから長短があるように、人間はじめ禽獣草木すべては宇宙の大生命の発露であり、本体的には「春色高下無し」で一味平等 […]
第69話 落葉樹と常緑樹
古代エジプト人は、永遠の生命を希求し、不滅の棲家としてピラミッドを造った。その努力の並々ならぬこと、スケールの大きいことはおどろくばかりである。しかし、形のある限り、やがてはこわれゆくものである。 この点、対照的でま […]
第77話 天上天下唯我独尊
4月8日、ルンビニーの花園でお生まれになったお釈迦さまは、そのまま四方に7歩歩いて、右手を上に、左手を下にのばして、 天上天下 唯我独尊 (天が上、天が下、我こそ最も尊きものなり) と、さわやかに宣言されまし […]