日本文化・伝統

第22話 感謝の原理

日本医学界に大きな足跡をのこされた杉靖三郎先生がカナダヘゆかれたとき、ストレス学説で有名なハンス・セリエ博士を訪問されたそうです。 杉先生はセリエ博士に、 「現代人をストレスから救う良い方法はないでしょうか」 と質問され […]

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長谷川正徳のちょっといい話
執筆年
1999-2000
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仏教用語ストレス日本文化・伝統
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第41話 心の眼をひらく修行

 日本では、昔からいろいろな修行が行われてきた。修行の種類の多いのが、日本文化の特徴の一つであった。修行というのは、たとえば学校教育で学ぶ知識や学問をおさめるという、いわゆる知性にかかわることではなくて、知性のもうひとつ […]

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長谷川正徳のちょっといい話
執筆年
1999-2000
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昔話・民話日本文化・伝統
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第60話 人の命は機械ではない

 総理大臣の諮問機関として昨年発足した「脳死臨調」は精力的に実動しているもようでときどき新聞などにも動きが報道される。  近く、首相の答申が出されるとのことであるが、どのような内容であるのかわたくしどもは深い関心をもって […]

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長谷川正徳のちょっといい話
執筆年
1999-2000
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道徳・信仰生と死日本文化・伝統
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第34話 瞬時の邂逅

 今更、食通や芸通を気取って、粋人ぶったりはしないが、日本人だけがもつ味覚や視覚、聴覚は、格別のものだと自負をしている。  しかしこの頃の、安直で、マスコミや情報過多に踊らされている風潮に苦言を呈したい。  やたら高額な […]

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菅野秀浩のちょっといい話
執筆年
2000-2002
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日本文化・伝統
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第35話 季節の行方

 山形から畏友から、ルビーのような見事なサクランボが届いた。年々早くなる贈り物に、家内総出で戴き、季節を満喫した。  サクランボは早生というわけでもないのに、四月には店頭に並ぶし、今年も桃や梨、蜜柑だって出ている。  蜜 […]

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菅野秀浩のちょっといい話
執筆年
2000-2002
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お彼岸お盆日本文化・伝統
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第36話 伝承

 日本の文化の伝承というものは、極一部のものを除いては、古来より血族意識と秘密性に守られて、器の水を一滴も残さず別の器に移すようにして伝わった。その型は多分お大師様が、密教を正嫡の弟子へ師資相承したあたりが因と思われるが […]

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菅野秀浩のちょっといい話
執筆年
2000-2002
法話タグ
日本文化・伝統
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第37話 本物を識る

 ブランド・ブームといわれて久しい。  東京銀座の街は、外国の一流店が団体で越して来たようで、つい先日もフランスの老舗が開店し、マスコミが大挙し、さながらスーパーのバーゲンセールのごとき感で、大方の識者の顰蹙(ひんしゅく […]

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菅野秀浩のちょっといい話
執筆年
2000-2002
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日本文化・伝統
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第99話 神仏を崇めぬ者I

 現代の日本は、何処か変である。  それが此処だと具体的に指摘できないほど、社会の全ての分野に及び、畢竟民族性の主張の「あいまい」さにその因が伺える。  予てより、昭和20(1945)年8月15日が、日本人の心を失った日 […]

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菅野秀浩のちょっといい話
執筆年
2000-2002
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社会問題日本文化・伝統
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第26話 えんま大王縁起

密蔵院前の歩道は幅2mもある。バス停もある(「バス停徒歩5歩」だ)。近くの赤信号ではお寺の前まで車の列がつながる。大勢の人が通るから、この地の利をいかさない手はない。でも、一般の人は境内になかなか入ってこない。それならい […]

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名取芳彦のちょっといい話
執筆年
2002-2004
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仏教用語生と死日本文化・伝統
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第49話 ラッキーナンバー7 〔 I 〕

 BDさんから「どうして三回忌の次は七回忌なんですか?」って質問的リクエストがきました。  故人を偲んで、縁ある人が集まって、お坊さんにお経を読んでもらうことを法事と言います(かなり大雑把な言い方だな……)。その法事は1 […]

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名取芳彦のちょっといい話
執筆年
2002-2004
法話タグ
仏教用語日本文化・伝統
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第56話 小学生に供養をどう説明する?

 久しぶりに森さんからリクエストが来ました。「供養ってなに?誰のためにするの?先祖?自分?」というコメントが付されています。そこで、まず供養から。  両親とおばあちゃんと、お墓参りにきた3年生の男の子が、いきなり私に言い […]

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名取芳彦のちょっといい話
執筆年
2002-2004
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仏教用語お墓参り日本文化・伝統
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第70話 ヤバイもん見ちゃったなぁ~

 昨年のデザイン・フェスタに出品した言葉の一つ、「好きなことしてるんなら 嫌な顔しなさんな」に共感してくれたことが縁で、自主制作のCDまでくれた5人組のバンド『輪』。調度品と化していた私のギターを差し上げることになり、取 […]

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名取芳彦のちょっといい話
執筆年
2002-2004
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日本文化・伝統聲明
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第81話 南京玉簾的仏教

 今回お題をいただいた都鳥さんは、ご詠歌を勉強している方です。歌をうたいながら仏教の勉強ができるというスグレモノのご詠歌の中には、数字のつく仏教語がたくさん出てきます(二利(にり)、四恩(しおん)、六波羅蜜(ろくはらみつ […]

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名取芳彦のちょっといい話
執筆年
2002-2004
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仏教用語日本文化・伝統
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第97話 ビデオで撮るのは子どもばっか?

 運動会で、子どもがゴールした時に見るのが親の目じゃなく、レンズの目なんてぇのはマズイッスヨというのは第44話でした。誕生から、お宮参り、七五三、入学式、家族旅行など、おりにふれて撮られる映像は、成長したわが子の披露宴で […]

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名取芳彦のちょっといい話
執筆年
2002-2004
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葬儀親子日本文化・伝統
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第101話 101回目のプロ坊主

 さて、いよいよ、第二ステージの開幕、101回目だ!腕によりかけて、プロの坊主が身体にしなをつくって、始まりでございます。 そこで、今回は伊東市の“きよ”さんからの「親の躾と学校教育」というお題を土台にまいります。 むず […]

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名取芳彦のちょっといい話2
執筆年
2005-2007
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日本文化・伝統
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第102話 さようなら、またね……のあと

 密蔵院では、アナウンサーの村上正行さんをむかえて『話の寺子屋』が月一回開かれます。その会で、先月すごくショックなことがあったので、今回はそれをご紹介します。  だいたい勉強会とか研修会なんかは、出席しただけで“できるよ […]

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名取芳彦のちょっといい話2
執筆年
2005-2007
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日本文化・伝統話し方・考え方人付き合い
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第108話 人生スカラカチャンといきたいね

 まずもって、このタイトルの“スカラカチャン”だが、ほんとうは“スチャラカチャン” で、なんでも阿保陀羅経の調子のことらしい。そのアホダラ経とは――経文の訓読の真似をして作ったこっけいな俗謡。俗語で時事などを風刺した文句 […]

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名取芳彦のちょっといい話2
執筆年
2005-2007
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日本文化・伝統生きかた
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第137話 縁起担ぎ?

 学校の運動会の日に雨がふりそうだった。当時PTA会長だった私を含めて、来賓たちはとりあえず学校に集合。会議室に集まった。校長が入ってきて、恐縮しながら「どうも、私のふだんの行いが悪いものですから、こんな天気になってしま […]

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名取芳彦のちょっといい話2
執筆年
2005-2007
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日本文化・伝統
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第154話 俺って温かいんだ

 “自分が温かい”と自覚してから25年がたった。この場合、温かいとは気持ちのことではない。体温の話である。  私が生まれ育ったお寺(現在は兄が住職をしている)には釣鐘がある。携帯ラジオに合わせて毎朝6時、夕方6時(冬は5 […]

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名取芳彦のちょっといい話2
執筆年
2005-2007
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仏教用語日本文化・伝統
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第171話 セッセッセーのヨイヨイヨイ

 読者の皆さんは、ご詠歌とか和讃というものを聞いたことがあるだろうか。念仏よりもずっとメロディがしっかりしている日本独特の宗教歌で、鈴を鳴らし、伏せ鉦を叩いてリズムを取りながら唱える。 実は、私はこのご詠歌が専門なのであ […]

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名取芳彦のちょっといい話2
執筆年
2005-2007
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日本文化・伝統弘法大師・空海
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第176話 決まり文句

 かしこまって喜び、特に感謝を述べる時に「恭悦至極(きょうえつしごく)に存じます」と言う。――と書いたが、私は冗談まじりなら何度か言った記憶があるが、かしこまった状況で言ったことがない(そもそもこの言葉は口語ではないのか […]

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名取芳彦のちょっといい話2
執筆年
2005-2007
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仏教用語日本文化・伝統
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第177話 ございますとゴザンス

 東京江戸川区にある密蔵院は、明治から私たち夫婦が入るまで120年間、お坊さんが不在のお寺だった。檀家さんやその知り合いが留守番をして、お線香つけや掃除などをしてくれていた。 私たち夫婦が入った時にも、留守番のおばあさん […]

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名取芳彦のちょっといい話2
執筆年
2005-2007
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日本文化・伝統
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第178話 お盆

 人は亡くなると、まず草葉の蔭に宿る。そして時間をかけて(子孫の供養を受けて)、山(森)に帰って、先祖(神)となり、子孫を守る。  この先祖が、一年に二度この世界にやってくる。ピクニックである。一度は正月だ。だから年末に […]

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名取芳彦のちょっといい話2
執筆年
2005-2007
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お盆季節(夏)日本文化・伝統
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