生と死

第25話 散骨

 1991年10月5日「葬送の自由をすすめる会」が、神奈川県相模灘の外洋で、遺骨を海へ撒くという、自由葬「散骨」を実施した。  このことは、戦後50年余りを経た現在も、遠く戦地に残された戦死者の遺骨を、何としても祖国へ持 […]

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菅野秀浩のちょっといい話
執筆年
2000-2002
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葬儀生と死環境問題
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第30話 新幹線症候群III

 医師や看護婦さん、ソーシャルワーカー、主婦の方と結成した「生と死を考える会」の執行部を10年目で退任させて戴いた。  理由は、ふと思いついて始めた、新聞の切り抜きが原因である。その年の1月元旦より、ニュースやノンフィク […]

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菅野秀浩のちょっといい話
執筆年
2000-2002
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時事問題生と死
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第33話 消える美学

 毎日漫然と過ごしていると、緊張感というか、感覚や反応も鈍くなって、物事をなおざりにしたり、明日に持ち越したりは当たり前で、近頃の便利さが、今という時の大切さを、忘れさせるように仕向けるのか、一々記憶する煩わしさの逃避を […]

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菅野秀浩のちょっといい話
執筆年
2000-2002
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生と死生きかた
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第44話 「安楽死」を是認するのか

朝日新聞紙上独自の事だが、本年の8月26日の朝刊に『父を「安楽死」させた・・・医師告白』が掲載され、話題を呼んでいる。 内容は、17年前、ある内科の勤務医(兄も医師)の父親(病院長69歳)が、末期の肝臓がんで、激痛「ひざ […]

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菅野秀浩のちょっといい話
執筆年
2000-2002
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生と死
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第45話 「安楽死」を是認するのかII

もとより「安楽死」など無いという立場で発言をしている者として、死の瞬間に安楽は有るかも無いかも知れないが、死に至る過程は「生」であって、生きがいに強烈な痛みであったり、苦しみであっても、生きるための死との苛烈な戦いが「生 […]

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菅野秀浩のちょっといい話
執筆年
2000-2002
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生と死
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第49話 「安楽死」を是認するのかIII

拙稿の第3話「二者択一」でも述べたが、命を左右する大事の決定は、「右か左」「良いか悪い」「認める・認めない」「是か否」の二つの選択肢からは、答えは選べない。 だから、自分以外の他の人に対し、こちらを選択するべきだとの示唆 […]

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菅野秀浩のちょっといい話
執筆年
2000-2002
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生と死
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第51話 「安楽死」を是認するのかIV

 「死」の決定は個人の意志によると明言したが、個人が自ら死を求めたら、医師は意志を尊重して、実行するのだろうか?  そんなに軽い判断をする医師は、勿論絶対にいるはずはないが、医師と患者の基本的な相互理解『インフォームド・ […]

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菅野秀浩のちょっといい話
執筆年
2000-2002
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生と死
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第18話 やることやった

 今回は、ちょっと身内の話を書きます。  父は72歳で7年前に亡くなりました。肝臓ガンでした。亡くなる3年ほど前のこと、体調が良くなかった父がボソッと私に言いました。「俺は、お前達(兄と私のこと)に認めてもらえないと、死 […]

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名取芳彦のちょっといい話
執筆年
2002-2004
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生と死病気親子
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第26話 えんま大王縁起

密蔵院前の歩道は幅2mもある。バス停もある(「バス停徒歩5歩」だ)。近くの赤信号ではお寺の前まで車の列がつながる。大勢の人が通るから、この地の利をいかさない手はない。でも、一般の人は境内になかなか入ってこない。それならい […]

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名取芳彦のちょっといい話
執筆年
2002-2004
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仏教用語生と死日本文化・伝統
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第35話 分からないとしておく勇気

 とっても切なく、やりきれない内容のメールをいただきました。飲酒運転の青年が起こした事故で14歳のお子さんを亡くされた、お母さんからです。運転していた青年も電柱に衝突して亡くなったそうです。 事故から1年7カ月。固く、冷 […]

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名取芳彦のちょっといい話
執筆年
2002-2004
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仏教用語生と死社会問題
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第71話 言いたいことが後に来る……

 世に言われる……“奴は酒は飲むが、仕事はできる”なら使おうと思うが“仕事はできるが、酒を飲む”だと使う気にならぬ……と。これは単に、言葉の順序が大切だというだけでなく、私たちは、本当に言いたいことは最後に言うという習性 […]

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名取芳彦のちょっといい話
執筆年
2002-2004
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葬儀人付き合い生と死
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第80話 オシャカとオダブツ

 久しぶりにみみなちゃんからリクエストがきた(もう中学生だっけ?)。「オシャカになるって仏教語ですか?」というものだ。これは、物づくりをする人たちのあいだで使われていた言葉です。不良品やこわれちゃったものを「オシャカにな […]

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名取芳彦のちょっといい話
執筆年
2002-2004
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お釈迦様生と死
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第120話 早期癌で良かった…

 22年前に、母の膵臓癌が見つかった。自分自身のことであるのに、母は自分の病名を知らず、私たち家族は母を1年半だまし続け、母はだまされた振りをしてくれて逝った。そのことがきっかけで、当時仏教情報センターが月一回、築地本願 […]

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名取芳彦のちょっといい話2
執筆年
2005-2007
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生と死病気
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第121話 バカは死ななきゃ…

 京都堀川病院の元院長の早川一光先生が講演の中で、西陣の街の二人のおばあちゃんの死を紹介しておられる。  “一人のおばあちゃんは、若い時にご主人を亡くした。お金に苦労することも多く、仕方なく親戚にお金を借りにいったことも […]

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名取芳彦のちょっといい話2
執筆年
2005-2007
法話タグ
生と死
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第125話 病の流れ流れて行くところ?

 今回の“都鳥”さんからのお題は、最後の?マークが、じつに深いです。病をかかえている方の心の揺らぎがそのまま出ているような気がします。 幸いなことに私は、入院はおろか、通院するような病気にもなったことがありません(そんな […]

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名取芳彦のちょっといい話2
執筆年
2005-2007
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生と死病気親子
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第142話 皆に待たれて 逝(ゆ)く人は

 芸能界では、人気絶頂の時に引退する人が時々います。山口百恵、キャンディーズなど、ファンならずとも「まだ続ければいいのに」と引退を惜しみました。さらに引退ではなく、尾崎豊、X-JAPANのhideたちのように人気絶頂で亡 […]

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名取芳彦のちょっといい話2
執筆年
2005-2007
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生と死病気親子
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第159話 草葉の陰

 今回は“みみな”さんから質問、“人は死んだらどうなるの?”に沿って綴ってみます。みみなさんは中学生(だっけ?)、人生の疑問にたくさんぶつかる頃ですね。是非自分の心を耕せるような答えを見つけていってください。  4年前の […]

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名取芳彦のちょっといい話2
執筆年
2005-2007
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生と死夫婦
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第160話 元いた場所

 今回は前回(第159話 草葉の陰)からの続きです。まずそちらをお読みください。 「亡くなったお父さんが6年たった今ごろ、お坊さんのあなたは、どこにいると思うの?」「俺?」「そうよ、あなたよ。あなたはどう思うのよ!」「俺 […]

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名取芳彦のちょっといい話2
執筆年
2005-2007
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道徳・信仰生と死
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第161話 恐怖霊から祖霊へ

 今回は冒頭から恐縮ですが、「苦」=「ご都合どおりにならないこと」という仏教の大前提からスタートです。  自分のご都合通りにならない横綱格が、生まれること、年をとること、病気になること、死んでしまうことの四つ。続いて大関 […]

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名取芳彦のちょっといい話2
執筆年
2005-2007
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仏教用語お盆生と死
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第188話 命の日

 私は先週誕生日でした。満48歳になりました。 ――と、これは法律上のお話。 日本の法律では、オギャーと生まれてから人として権利や義務が発生するという話を聞いたことがあります(だから、お母さんのお腹の中にいる時は人ではな […]

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名取芳彦のちょっといい話2
執筆年
2005-2007
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仏教用語生と死
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