般若心経
第38話 ギャーテーギャーテー
『般若心経』は、心の捉われをなくする教えであります。捉われがある限り心の休まることはありません。捉われなきところに真の自由があらわれるのです。 良寛様は、地震に遭って見舞の手紙を貰った時、その返事に「災難に遭う時は災難 […]
第18話 「空(からっぽ)」という事
インドで開かれ北伝した大乗仏教は、シルクロードを経て中国へ、更に朝鮮半島を進んで日本に根付くが、その教えをたった一言で説明すると「空」ということになる。 私たちが、常々存在していると思っているものは、勝手に自分で思っ […]
第53話 どうして人は歌うのか
『日本音楽の再発見』(講談社現代新書462)は作曲家團伊玖麿さんと、東京芸大の小泉文夫さんの対談集。ありとあらゆる分野から音楽文化を語っていて、とても面白い本です。 この中で、月に一回の声明(節付きのお経や讃)ライブで […]
第57話 たがために経は読む?
どう聞いても意味のわからないお坊さんのお経(へたをすると読んでいる方にも分からなかったりして……)だもの、いったい誰のために読んでるの?と言いたくなりますよね。だから、森さんや白雪さんからのリクエストの添え書きにあった […]
第100話 ほら、あなたの隣にも
おお、記念すべき、100回目だぁ!そこで、今回はみなさんのおかげでここまできたので、質問に答える形で進めます。福岡の高鍋さんから「仏教で33って数字をよく見るけど、どんな意味があるの?」という質問をいただきました。では […]
第117話 粋な浮気と野暮な浮気
“般若のお面の般若って、仏教に関係あるんですか?”と時々きかれることがある。般若心経を唱えている人ならば、般若が智恵(ちえ)という意味(パーリ語のパンニャの音写語)だということは知っている。だとすると、どうしてその智恵 […]
第169話 八つぁん、熊さんの仏教問答 II
さて、前回からの続き。どうにもならないくらいチグハグな話をしている八五郎、熊吉、和尚に、和尚の奥さんが加わりまして…さて、どうなりますことやら。 女房 熊吉さんに、八五郎さん、いらっしゃい。お茶、どうぞ。熊吉 […]
第173話 生き方と肩書き
この10月から、東京・荻窪の文化センターで般若心経の講座を一つ受け持つことになりました。講座タイトルは「…なんだそうだ般若心経」。お坊さんが一般の人と接触できるいい機会なので、月1回、全6回を楽しくやらせてもらおうと思 […]
第179話 仏教と仏道
世の中“般若心経ブーム”なのだそうだ。この秋に出版される拙著『人生荷物の整理の仕方――般若心経から読み解く――(仮題)』(経済界出版)も、そのラインにのっている(詳しくはまた書きます)。そして、奇しくも時を同じくして、 […]
第187話 人生を○(まる)洗い
何と、垢抜けた、大雑把で、底抜けに気持ちのいいタイトルではありませんか。 人生を○(まる)洗い! この言葉が私宛のメールボックスに送られてきたのは9月25日、月曜日の午後のこと。一瞬唖然として、そのあと、腹を抱えて […]
第191話 あんな人になるために
今回は“ここみのPAPA”さんからお題をいただきました。添え書きにはこうあります。「自分が尊敬する人のようになるためには、その人の生き方や生活スタイルを真似するのが一番の近道だと思います。しかし、一方で個性が無くなって […]