第2話 森じゃジュウタン、町じゃゴミってな~んだ?

挿し絵 2か月間にわたって落ち続ける、密蔵院の夫婦イチョウの葉は、総量は45リットルのゴミ袋で、20~30袋。足を使ってギュウギュウに詰めてですよ。
 で、これは家庭用のゴミとしては出せません。産業廃棄物なんだって。だからシールを貼って出します。釈然としないまま……(「釈然」は「お釈迦さまだって全然納得できない」という意味ではないと思います。編集部注:そんなら書くな!)
 もちろんダイオキシン問題以降、都内では焼却炉使用禁止ですから燃せません。無理に燃せば、その水分のため、白煙であたり一帯まっ白け。五分の一里霧中状態となり、通行人はぶつかり合い、犬は吠え合い、役所に苦情電話は殺到するわ、消防車は来るわ、上へ下への大騒ぎになること必定です。
 こんな、人間のご都合によって、やっかい者扱いされる秋のイチョウの葉ですけど、掃除しながら思い浮かんだナゾナゾを掲示板に書くことがあります。

  「ナゾナゾ 森じゃジュウタン、町じゃゴミ、いったい何でしょう?」

毎朝、黄色いジュウタンが敷かれるお寺です。ゴミが散らかっているんじゃありません。
――すみません。次回もう1回、黄色のジュウタンつながりで書きます。