第7話 私は宇宙と同い年
映画『スターウォーズ』は、未来の話かと思ったら、ある銀河で、はるか昔という設定なんですね。
宇宙の話はいいですね。時空のとらえ方が仏教の世界観と通じます。
さて、お題をリクエストしてくれた方に、差し上げる私の「言いたい放題写仏」に『私は宇宙と 同い年』というのがあります。
先日、法事に来た小学生4年生が、手に取ったのもこれでした。「意味わかる?」と聞いたら、「何となく」だって。
で、こんなことをいいました。
「君の身体の約80パーセントは水分だよね。その水分は、昨日はどこにあった?」
「昨日飲んだ牛乳…」
「じゃその牛乳は三日前どこに?」
「牛のおっぱい…」
「さらに一週間前は?」
「牛が食べた草の水分かも…」
「その草の水分はどこから?」
「雨…」
「雨はどこから?」
「雲…」
「雲は?」
「海や川の水が蒸発して…」
「そうたどっていくと、水はどこにも消えてないし、生じてもこない。この地球ができた時からある。それだけでも50億年だ。その地球の水だって、この宇宙のどこかにあった水だ。つまり、君の身体の水分は宇宙と同じ時代を過ごしてきた。骨のカルシウムだって同じ。君の身体は宇宙と同い年なんだ。スゲぇクない?」
すると隣のお母さんが目を輝かせて言った。
「すごいですねぇ」