第21話 いい人
リクエストになかなかお応えできなくてすみませんでした。
そこで、ここ数回はいただいたお題でいきます(今週はお釈迦さまの誕生日の週なので、後ろ髪引かれますが、坊主頭だから引ける髪もない……)。
今回の「いい人」では、いまだに結論が出てない思い出があるんです。私たちは親から「自分がしてもらって嬉しかったことは人にもしてあげなさい」と育てられました。そして同時に「自分がされて嫌なことは、他の人にもしてはいけない」とも。
これは「相手の立場にたって考えてごらん」という仏教の同事(どうじ)という教えそのままです。それは分かっているんです。
ところが……
5年ほど前、私は、自分の頭の中の99パーセントが「これをしたら人は喜ぶだろうな」ってことで埋まってることに気がついたんです。その反作用でしょうか、「これをしたら人は嫌がるだろうな」とは考えが及びません(この傾向は今でも続いています)。
「そりゃ、布教するお坊さんなら仕方がないよ」と慰めてくれる方はいます。
でも、世の中で「いい人」って言われる人って「人を喜ばせること」よりも「人の嫌がることをしない」ことに、より重点を置いている人のような気がしてならないです。
もっと書きたいけどまたにします。
次回は「モラルの原点」だって。減点されそうだ……