第36話 後悔
今回は16歳の出流さんからリクエスト「後悔」でいきます。
「他人のせいにすることにかけては天才だ」みたいな人が多くなってきたと言われるのに、16歳で今回のお題をくれた出流さんはとてもいい人なんだろうなと思います。
読んで字のごとく「後になって悔やむ」というのが後悔。どんなことだって、先には悔やめませんよね。先に悔やむのを「先悔」なんて聞いたこともありません(関西の人なら「後悔せんかい!」なんてこと言うことがあるかも……)
さて、仏教では後悔している人への対応について、5つの決まりがあるんです。
- 慈心をもって語る(どうしてそんなことをしたんだ!なんて自分の感情丸出しにしちゃだめよ)。
- 本人のためになるように語る(だからあの時注意したのに、それを聞かないからそういう目にあったのだ、なんてますます本人がヘコムようなことは言わないで)。
- 柔軟に語る(柔らかく諭してあげましょう)。
- 真実をもってする(自分が思ってもいないようなことを、したり顔で言わないで)。
- 時に応じて語る(その時には何も言わないでおくことも必要ですよ)。
後悔している人へ、こんな対応ができれば、その人は後悔をバネにジャンプできるんじゃないでしょうか。勇気がいるけど、後悔を反省に変えていければ、いいと思います。
次回もお題から。「悩みを解決しようとする人よりも」でいきます。悩みも苦しみも分け合えば減るということがありますよ。