第45話 出会い I
今回は、南アルプス市のreikoさんのリクエストです。
「堅いお話から色っぽいものまで、お好きな範囲で結構です」だって。ありがたい話です。でもねえ~、色っぽいといわれても“色で導き、情けで教え、恋を菩提の橋となし、渡して救う観世音(曾根崎心中)”のような訳にはいきません。そこで、せめてイラストは色っぽいものにしてもらいました。
さて、私たちは一生の間にどれくらいの人と出会えるんでしょうか。 “袖触れ合うも他生(多少じゃありません。前世でのという意味)の縁”ですからね。だれでも数万から数十万の人とは出会っているでしょう。その中でどんな出会いを、自分のものにしていくか、そこが大切なところだと思います。
あの人のこんな一言で、私もこうするようになった……あるいは、しないようになったというのもありますよね。この人のあんな仕種を見て、私もこうするようになったorしないようになったというのもあるでしょう。それもなるべく今の自分にとっていいことを思い出していけるといいなと思います(実はこれ、私が法事のお経の前に話してること)。
せっかく産んでもらったんですから、出会った人たちとの縁を大切に、心をなるべく大きくしていきたいと思います。
でもねえ、中には出会いたくないのに出会っちゃう人もいるんですよね。そこで、次回はこの続きで「会いたくない人で出会う苦しみ」について。四苦八苦なんて言う時の苦の一つなんですよ。