第51話 手相

挿し絵 ハンドルネーム、スーパーチビスマ主婦さんから「手相」で一席、とメールをいただきました(○○してそう、○○やってそう、なんてオヤジギャグは今回はやりません)。

 今までに手相を見てもらったのは一回。それも10年前の35歳の時。高校時代の友達と宴会でほろ酔い加減上々、いざ二次会会場へ!の道すがらのこと。
 シャッター閉めた銀行前、人気ない歩道の暗がりに、ほんのり灯るは"手相見"の行灯……。その明かりに照らされた少し寂しげな女の子。
 友人曰く。"手相見てもらったことある?""ないよ"
で、手相を見てもらった。何でも良かったのだが金銭運をきいた。
 「お金で問題がおこるかもしれませんね」
 「問題ってどんな?」
 「はい、貸し借りには気をつけたほうがいいですよ」
あまりの当たり前さにちょっと呆れて、彼女に質問した。
 「仮に問題が起こったとして、それは私にとっていい事、悪い事?」
彼女は黙ってしまった。悩みがあって訪れるお客さんとは勝手が違ったのだろう。

 今回のお題で手相のサイトを見たら、手相が統計学であることを踏まえた上で、脳神経と掌の筋の関係について触れていました。好奇心旺盛な気質であれば、それが感情線などに現れることもあるでしょう。でもそれは結果論です。手相に左右されず、自分がここにいる数々の良い条件(おかげ)を思い、精一杯に相手のことを考えて生きていけば(とても勇気がいりますが)、占いはイラナイと今は思ってます。

 次回も占いつながり、墓相でいきます。お墓に大きくなる木を植えちゃいけない本当の理由は?