第41話 今を生きるIV
群れて街を謳歌する若者や、疎外されたり、独りに閉じこもって、自分だけの部屋でこの時を生きている若者の危うい青春は、それぞれに今を過ごしているわけだが、二度とないとても大切な時を無駄にして、極めて狭い社会でもがいているように感じる。
青少年の心は荒廃し、その生きざまや思考には、大人には理解できないと決めつけるのは簡単な事だが、この先未来の日本を背負って行くのは彼らしかないわけで、今何を彼らに託すのか真剣に考えてみたい。
特定の擬似仲良し仲間(?)や、独り部屋のテレビ・ゲームやインターネットの狭い社会に生きる彼らに、夢の有る広い世界に目覚めてもらうにはどうしたら良いだろうか?
本を読み、価値観や叡知を耕すこと。
旅をして、未知の体験と発見をすること。
映画で、総合芸術と創作の魔術に浸ること。
美術館や画廊で雅味の本質を見抜くこと。
博物館で古人の傑作や凄さを歴史に学ぶ事。
職人技魅せられ、本物を盗み、識ること。
最良の師、先輩、友人に出会うこと。
二度ない人生を、常に祈念し、緊張感を忘れず、瞬時も無駄なく、貪欲に生きる。
感激し感動し感涙をすること。
感銘し感心し感化すること。
感得し感受し感応すること。
感懐し感傷し感謝すること。
感性を磨くこと。
難しいことなのかな?